(この記事は2020年11月2日に更新されました)
「最近クラスがサバサバしているな・・・」
「力はあるんだけれど協力することができない・・」
「運動会で勝ちたい気持ちは強いのになんだか空回りしている・・」
今回の記事は、そんな悩みを持つ先生に向けて書いていきますよ!
学校の先生は学級を、上司は部下を、それぞれ組織(チーム)として運営していきます。
そして先生は学級という組織(チーム)を運営するリーダーでもあります。
リーダーに悩みはつきもの。いろいろなタイプの子どもや部下を相手にするからです。
しかしその中でも、チームとして最大の結果が出せるように努力をしていかなければなりません。
目次
こんにちは、たんくです。先日「1兆ドルコーチ」を読み、多くの学びを得ました。
得た中から、組織に本当に必要なもの、リーダーのあるべき人格などをまとめていきたいと思います。
ぼくは公立小学校の教員をしていますので、今後の自分の学級経営にどのように生かしていくかのプランも書いていこうと思います。
1兆ドルコーチ
本書で描かれる1兆ドルコーチとは、ビル・キャンベル氏です。
ビル・キャンベル・・・聞いたことありますか?ぼくはなかったです。
すごい人なら名前くらいは聞いたことあるかなあと思ったのですが、初めて聞く名前でした。
でも本書を読んでいくとわかりますが、このビル・キャンベル、めちゃくちゃすごい人です。
むしろなんで今まで知らなかったんだというレベル。
ビル・キャンベルのことを簡単に紹介しておきたいと思います。
ビルは、アメリカで多くの企業を成功に導いてきました。その企業には多くの人が知る大企業がズラリ。
- スティーブ・ジョブズ(アップル共同創業者)
- エリック・シュミット(グーグル元会長兼CEO)
- ラリー・ペイジ(グーグル共同創業者)
誰でも知っている企業ですよね。
数々の大企業をコーチしてきた共通の師が、ビル・キャンベルです。
ビルは、シリコンバレー中の成功者に絶大な影響を与えた伝説のリーダーと言われています。
本書では、伝説のリーダーであるビルの”成功の方程式”を知ることができます。
ではビルの考える成功の法則とは・・・?
チームに必要なのは「愛」
チームで仕事をするときには、効率性は切っても切り離せません。
効率を追求しないチームは、結果の出るチームではありません。
しかし効率性を追求しすぎて、人間関係が希薄になってしまっているチームは多く存在するのではないでしょうか。
ビルは、人間関係をおろそかにはしませんでした。
- ”仕事に愛を持ち込め”
- ”リーダーになる人間は愛の溢れる人間であるべき”
これが本書からぼくが読み取ったメッセージです。
リーダーたるもの、思いやりを忘れるな
「1兆ドルコーチ」の中で、ビルは部下を人間として丸ごと受け入れるという場面がありました。
部下とは仕事以外の話も多くしたそうです。
実際、部下の家族の名前までしっかり憶えていたらしく、部下の家族がピンチのときにはビルもかけつけたそうです。
その愛情が部下から信頼されることになったのでしょう。
リーダーは自ら決断を下すべき
部下同士が議論していてもらちが明かないとき、リーダーが積極的に決断をするべきだとビルは考えていました。
ぼくは毎日の学級で、子どもたちが話し合いをする機会を多く持つようにしています。そこでは子ども同士でケンカになってしまうこともしばしば。
そんなときこそ子どもたちがどのように関係を築くかの練習になると考えていましたが、ビルの考えを知り、ハッとしました。
子どもに任せるということは、一見子どもの思いを尊重しているように見えて実は子どもに責任を丸投げしているのではないか。
自分の仕事は子どもがより活躍できるようにサポートすることではないのか。
そんなことを考えさせられました。
これからの学級経営プラン
「1兆ドルコーチ」を読んで、ぼくの価値観が変わったところもありました。
読書をしてから、行動に移すまでが大切です。
そんなわけで「1兆ドルコーチ」を読み影響を受けたことで、これからの学級経営に生かしていきたいことをまとめました。
決断する機会を増やす
子どもたち同士で答えを見出すことができないとき、自分が率先して決断をしてあげることが大切だと知りました。
話し合いは停滞することもあります。当たり前です。
しかし停滞したままではなにも生まれません。
”停滞を経験させることも大事”だと思っていて、そんなことばかり経験させてしまっていたのかもしれません。
いつまでも悩んでいては、その時間もやる気さえも失ってしまいます。
ときには自分がバサッと決断して、子どもを次のフェーズに送る機会を増やしていきたいです。
交流前に好きな話をしてみる
グループでの話し合いでは、一人ひとりが発言しやすい雰囲気を作ることが重要です。
話し合いの前に、メンバーの連帯感を生みだし高めるために、プライベートな話から始めるのはアリだなと感じました。
これは簡単にできることなので、クラスで取り入れていきたいと思っています。
一人を大切にする
一人”だけ”という意味ではなく、一人ひとりという意味です。むしろ今までのぼくは集団を大切にしていました。
「一人のために集団は動かせないからお構いなし」になっていたのです。
しかし一人を大事にすることで、「やさしいチーム」ができることを知りました。
一人を大切にしているところを、チームに見せて”自分たちは大事にされている”ということを子どもたちに実感してほしいなと思います。
もっともっと「愛」のある学級に!
「1兆ドルコーチ」を読んで、リーダーに必要な資質が見えてきた気がします。
特に教員は、若くてもだれもがクラスの”リーダー”になります。
そう考えると教員はリーダーとしての資質をしっかり理解しておくことが非常に大切です。
ぼくは今持っているクラスを、もっと「愛」のある学級にしていきたいと思っています。