(この記事は2023年6月25日に更新されました)
ここでいう保険とは、火災保険や自動車保険は除きます。
以前、初任者に民間の保険は原則必要なしというお話をしましたね。
初任研では教わらないのに、教員がいきなり必要になる保険の知識
(まだ読んでいない方はぜひチェックを!)
しかし、こんな話をいただくこともありました。
そこでこんなお願いをされました。
そんなことができるのかな?とも思いましたが、一緒に話に参加することに。保険屋さんも僕の同席を快諾してくれました。(なんなら僕もカモにできると思ったのでしょうか)
今回は、保険屋さんと直接話をして、契約済みの保険を解約した方法をご紹介します。
少しだけ保険の知識は必要になりますので、ぜひ最後まで読んでいただき、一緒に勉強していきましょう!
「月1万円の本当の大きさ」の話も初任研では教わらないのに、教員がいきなり必要になる保険の知識 でしているからチェックしておいてくださいね!
では早速いきましょう!
目次
保険屋さん並の知識をつける必要はない
本当に大切なことさえ知っていれば、保険屋さんの話に負けずに戦うことができるようになるんですよ。
保険屋さんに勝つたった一つの考え方
保険屋さんはみんなこの大前提を知らない人をカモにします。
この大前提を知らないと、保険屋さんの行っていることは真っ当なことに思えるからです。
その大前提とは、保険の目的は保障だということです。
誰もお金を増やすために保険を始めるわけではないということ。
保険と投資は分けて考えてくださいね。
この部分はブレてはいけないところです。ブレたら保険屋さんの話に呑まれてしまいます。
逆にこの部分がブレないだけで保険屋さんが言えることはほぼなくなります。
そもそも保険は保障するためにできたシステム
保険の歴史を細かく話している余裕はありませんが、どうして保険という制度ができたのかを考えてみてください。
保障のためですよね。大昔の人が、危険な旅に出ることで保険というシステムが発明されました。
リスクに対応できるからこその保険。保障があるからこその保険なんです。
そう、誰もお金を増やすために保険に加入しないのです。
しかし現代ではお金を増やす仕組みが保険にあるので、保険屋さん自体が本質を見失っているように思います。(なんなら手数料目当てで勧誘してくるだけなのか。)
保険屋さんが勧めてくるのは貯蓄型保険の”魅力”
貯蓄型の保険とは、支払った保険料の一部を積み立ててくれたり、外貨にして運用してくれたりする保険商品です。
一定期間払い込み続けると、払い込んだ金額(元本)以上のお金を保険解約時に受け取ることができるものも多くあります。
保険女
保険でお金が増やせるんです!
なんて言われてね。
確かに。
掛け捨ての保険よりもなんだかお得な感じがしませんか?支払った保険料が返ってくるだけでなく、払い込んだ以上のお金が返ってくるんですから。
保険屋さんの勧めてくる貯蓄型保険はお得じゃない?
保険屋さんが勧める貯蓄型保険は、一見とてもお得に見えます。しかし保険の目的を見失ってはいけません。
保険は保障するためのもの。保険と投資は分けて考えましょう。
貯蓄型保険は本当にお得なのでしょうか?保険料が返ってきたほうがお得ですか?
結論から言うと、お得ではないが正解になります。
保障額で見る
保険の仕組みをもう一度考えてみてください。
保険はみんなで少額ずつ出し合って、万一の多額のリスクに備えるものですよね。
しかし、現代の貯蓄型保険では一定期間保険料を払い続けると元本以上のお金を解約時に受け取ることができるものも多くあります。
みんなが払い込んだ額以上のお金を受け取り、万一の時にはしっかり保障額を出してくれるなら、保険会社は潰れます。至極当然のことですよね。
なので、貯蓄型の保険は、保険料が高い割に保障額が少ないことが特徴です。
保障するための保険なのに保障額が少ないってなんだかおかしくないですか?
お金の増え方で見る
お金が増えればお得でしょうか?
外貨にして運用する商品では、その時の為替の影響によっては損をする可能性も視野に入れておかなければなりません。
また、払い込んだ額以上のお金を受け取るには一定期間払い込みを続けなければいけません。
しかも何十年も。
僕が保険屋さんに見せられたのは、40年間払い込み続けると、払い込んだ額以上のお金を受け取れると言うものです。
今まで投資をしたことない方にとっては、その利率が高いか低いか分からないかもしれませんね。
外貨に変えて運用する保険の、被保険者(あなた)が受け取る金利は超超超低いです。
そして保障額も少ないですよね。じゃあ高い保険料の残りのお金はどこに行くのでしょうか?
答えは保険会社の手数料です。
手数料で利益を出しているからこそ、貯蓄型保険が成り立つわけです。
保険の目的は保障。投資とは分けて考えなければなりません。
お金を増やしたいなら投資をしましょう。保険会社を介する分だけ手数料を取られます。
もし投資で40年運用したら、保険とは全く違う結果になると思いますよ。
積み立てNISAでの運用実績を公開していますので、参考までに。
保険と投資は分けて考えましょう。
以上の点から、貯蓄型保険はお得かお得ではないかを考えると、お得ではないです。
保険屋さんとの闘い方Q&A
では、実際に保険屋さんととの闘い方をQ&A形式で紹介していきたいと思います。
が、その前にしっかりと保険の大前提を保険屋さんと確認しましょう。
「保険って保障するためのものですよね。」
と言って、そのことをしっかりお互いに確認しておきましょう。これ大事です。
(ちなみに僕がこれを保険屋さんに行った時は、「そ、そう考える方もいます」と言われましたが、”いや保険制度自体がそのためやろ”と思いました笑)
「保険でお金が増やせます」と言われたら?
「増やすなら投資をします。保険会社を介するだけ手数料分だけ損します」と言いましょう。
「働けなくなったらどうするんですか?」と言われたら?
「公的保険(教職員共済)で対応します。子どももいないので民間の保険でカバーすることはありません。」と言いましょう。
子どもがいる場合は掛け捨ての生命保険に入っておくと良いです。(月数千円)
掛け捨ての保険は貯蓄型の保険に比べると、保険料の割にはしっかりと保障額が出ます。
保険は保障のためのものでしたよね。
日本は国民皆保険の国です。無保険の人はいません。
公的保険(国民健康保険、共済など。強制加入)であらゆるリスクに対応してくれているので、必要な場合(子どもがいる場合など)のみ民間の保険でカバーすることが大切です。
保険は一応入っておくものではなく、必要最低限に留めるべきものです。
まとめ
・保険は保障するためのものであって、お金を増やすものではない。
・保険は保険、投資は投資で分けて考える。
・保険は必要最低限に、必要ない場合は入らない。(公的保険で対応する)