(この記事は2020年10月24日に更新されました)
「けテぶれの算数のやり方が分からない・・・」
「算数のやり方を子どもに説明したいけれど、自分が分からなくて不安・・・」
「代表的なやり方の例がほしい・・・」
今回はそんな不安を持つ先生に向けて書いていきますよ!
こんにちは。現在現役で公立小学校で教諭として働いている、たんくです。
今年の4月より、子どもたちのより良い学びの実現に向けて”けテぶれ”を導入しました。
今回の記事は、以前のけテぶれのやり方 漢字バージョンに引き続き、算数に焦点を当てて書いていきます。
今回の内容も、あくまで例であって正解ではないという点、お気を付け下さい。
けテぶれを始めたばかりでなにをすればいいか分からない子たちや、自分で進めるにはもう少し慣れないと、、という子に例を示してあげるのは有効です。
算数ではどんなけテぶれがあるのでしょうか。さっそく、「け」から順番に確認していきましょう。
け
計画の書き方の基本的なポイントは漢字と変わりません。
例としては、
金曜日に割り算のテストがあるから、問題集21ページをやる
という感じです。
ポイントは二つあります。
やる理由があること
どこをやるか明確なこと
やる理由があること
なぜその勉強をするのかという理由を自分の中で持つことができたら、主体的に学ぶことができます。
この例でいうと
金曜日に割り算のテストがあるから
の部分ですね。
計画を上手く書けない子は、意気込みなど気持ちを書いてもOK
今日はたくさんがんばる
まずは、毎日書くことを習慣づけることを大切にしましょうね。
どこをやるか明確なこと
どこの問題を勉強するのかを明確にしておくと教師にとっても子どもにとってもメリットがあります。
例でいうと
問題集21ページをやる
の部分ですね。
教師にとっては、添削がしやすいメリットがあります。どこのどんな問題をやったのか書いてあった方が見やすいですよね。
具体的に書いてあった方が、教師から解説がしやすいです。
子どもにとっては、自分が進めた問題集のページを記録できるというメリットがあります。
毎日少しずつ問題集を進めてきたり、テスト前はテストの勉強をするけれど、そうでない日は自分で問題集やドリルを進めている子にとっては、
自分がどこまで進めたのかが確認しやすく、継続的な学びがしやすいメリットがあります。
テ
算数はテストがしやすい教科です。
ぼくのクラスでは、教科書に加え、問題集とドリルも採用しているので、算数のけテぶれで問題に困ることはありません。
むしろ追いつかないくらいあります。
4月は、算数の宿題不足を懸念して問題集とドリルの2つを採用しましたが、けテぶれが始まると多いくらいですね。
算数は、けテぶれノートに問題をいちいち書いていてはノートも時間も無駄になてしまうので、答えのみ書くようにしています。
ドリルや問題集を配る時には、答えも一緒に渡してしまっています。
丸つけを自分でするためです。しかし丸つけをする力がないと力はつきません。(丸つけをする力めちゃくちゃ大事です)
(丸付けをする力についてはこちら→超重要!けテぶれに必須の力)
算数は、漢字と違って「れ」だけ行うことはめったにないです。かならず、問題をとくことによってテストを行います。
ぶ
算数は分析がめちゃくちゃ大事です。
なぜなら、算数は答えにたどり着くまでの過程を大切にする教科だからです。
解き方が違っても答えは同じなんて、算数ではよくあることです。
だからこそ、間違えた時に「どこを間違えたのか」「どうしてそのように間違えたのか」「問題の意味が分かっていなかったのか」「計算ミスなのか」
と、じっくり分析しなければなりません。
分析に、間違えた原因が分かっていればもう花マルです。
むしろ、しっかり分析できていなと、まったく同じ問題でなければ次も間違えます。
数字が変わったらミスします。
算数という教科の特性的として、分析が特に重要です。
れ
分析が重要なぶん、練習はさまざまなパターンがあっていいと思います。
分析でしっかり理解できたのなら、練習でわざわざ同じ問題を解かなければいけないということもないです。(やれば理解は深まるとは思ますが)
また、分析でしっかり理解できたから、練習では数字を変えた類題をやるでもいいです。
やはり算数で重要なのは、分析をしっかりできたかどうかです。
分からないときは、答え丸写しでもいいと思います。
解き方をまず覚えるもの立派な勉強法です。
まとめ
スタンダードなものは、今回紹介したような形になると思います。
やり方に正解は無いので、ほんの一例だと思ってください。
子どもには算数のやり方を最初にどう伝えたのかということを、けテぶれ通信で紹介します。
始めはスタンダードにやっていきますが、そのうちに少しずつ自分に合った学び方を実践していきます。それまで子どもを信じて待ってあげてください。