教育

【キーボー島アドベンチャー】小学生が勝手に成長するタイピング指導

2020年11月12日

(この記事は2021年5月6日に更新されました)

「GIGAスクール構想に向けてどんな準備をすればいいのか分からない・・・」

「教育もICT化がどんどん進んでいく中で、子どもたちにどんな力を身に付けさせるべきなのか・・・」

「パソコンを使うときは子どもたちはソフトキーボードしか使えない。どのようにローマ字入力できるようになるのか・・・」

そんな悩みを持つ先生方に向けて、今回は書いていきますよ!

こんにちは、たんくです。

学校ではIT・視聴覚主任をやっていました。今回はこれからのICT化において子どもたちに絶対につけておくべき力をひとつ紹介していきます。

 

これからの教育は今までにないスピードでICTを取り入れていきます。

新型コロナウイルスの影響を受け、教育の機会を保障する取り組みがきっかけとなり、目まぐるしい速さでICT化していきます。

 

一刻も早くパソコンの扱いに慣れておくことが重要になっていきます。中でも今回はタイピングのおすすめ指導法を紹介していきます!

タイピングができるとどんなことができる?

タイピングが重要っていうけれど、実際タイピングを使ってどんなことができるの??
たんく
タイピングを使って子どもたちができることの一例を紹介します!

ローマ字入力で検索ができる

調べ学習でタブレットを使うときや、パソコンのヤフーキッズを使うときでも、自らローマ字入力を使って検索をすることができます。

 

国語の時間に図書館の本を使って調べる学習がありましたが、情報の補強としてタブレットを渡すだけで使うことができています。(情報の信頼性や引用については話しておくといいでしょう)

パソコンで文を作ることができる

パソコンを使った学習は、タイピングの他にもプログラミングドリルを行っています。

ドリルとは「eライブラリ」というソフトです。

 

学年や教科を選ぶと、問題がたくさんありますので自分でどんどん復習をしていきます。

「eライブラリ」では、「振り返り」を打ち込んで先生に送信することができます。

 

自分のその日のドリルの振り返りを、ローマ字入力で打ち込んで提出することができています。

とにかく困った時に使えるのがタイピング

今後、リモートでのオンライン授業なども視野に入れて準備している先生もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし機械を新しく導入し、みんなでオンライン授業をするとなると誰かの機械の調子が悪かったりなど、何かとうまくいかないことが出てくるでしょう。

 

そんな時でもタイピングさえできれば、自分の状況を文字で伝えることができるのです。

音声や映像に頼りきりになることは、時には危険です。Zoomでもそのためにチャット機能が付いていますよね。

 

音声や映像だけではなく、もう一つのコミュニケーションツールとしてタイピングを習得しておくとかなり安心できます。

オンラインにおける「書く力」であると思っています。

 

僕自身、何か新しいことをする時にも子どもたちは当たり前のようにタイピングができるので、「やっておいてよかった」「楽だな」と何度思ったことか。

社会人としての基本とも言えるタイピングをぜひ今のうちから身につけておきましょう。

たんく
タイピングは社会人の必須科目です!

ローマ字学習から始める

まずはローマ字学習から入ることをおすすめします。

パソコンのタイピングは基本的にはローマ字入力ですよね。

 

子どもたちがパソコンに慣れ親しむツールとして、ソフトキーボードかな入力があります。

しかし先のことを考えると絶対にローマ字入力させておくべきだと感じています。

 

大人になってかな入力している人どれくらいいますか?

大人になってソフトキーボード使っている人どれくらいいますか?

 

やるべきはローマ字入力ができるようになることですね。

 

そのために、まずはパソコンを使わずにローマ字の学習から入ることをおすすめします。

ひらがなよりも覚えるべき文字数は少ないですし、子音+母音という分かりやすい仕組みになっていますので、比較的楽しく覚えることができると思います。

 

まずはローマ字を覚えることが大切であり、ローマ字がしっかりできていればタイピングの成長も早いです。

キーボー島アドベンチャー

ある程度ローマ字が覚えられたら、さっそく実践してみましょう。

おすすめは「キーボー島アドベンチャー」というサイトです。

 

Googleの検索からだれでもできます。

ではキーボー島アドベンチャーについて、詳しく紹介していきます。

小学生向けのキーボード検定サイト

キーボー島アドベンチャーは小学生に向けてつくられた、タイピング練習にはぴったりのサイトです。

 

主人公が冒険をしながら、タイピングを使って敵を倒していくストーリーになっています。

 

初めてキーボードを触る子でも分かりやすいように、超基本からスモールステップで遊びながらタイピングを習得できます。

 

記録が残って、自分の成長が見えるのも楽しみのひとつです。

キーボー島アドベンチャーの画面の説明。イメージを持ってもらう。

IDとパスワードが必要

子ども一人ひとりに、IDとパスワードが必要です。

このIDとパスワードを使ってログインすることで、個人の記録が残っていきます。

 

IDとパスワードは事務局にメールで問い合わせをして発行してもらいます。

学校名や学校のメールアドレスなどが必要となりますが、ぼくは問い合わせをしたその日のうちにクラスの子ども分のIDとパスワードがメールで送られてきました。

 

そのIDとパスワードを子どもに伝えて、それぞれログインしてもらいます。

ログイン後の画面

キーボー島アドベンチャーのログイン後の画面の説明。

 

トレーニングもできる

だんだん敵を倒すのが難しくなり、あきらめかけてしまう子もいます。しかし、敵と対戦するだけでなく、自分の苦手に集中してトレーニングをすることができます。

 

トレーニングを積んで、また敵に再チャレンジ。自分で努力して自分を強くしていくことが学べるのも、キーボー島アドベンチャーのいいところだと思います。

 

”難しいところはしっかりトレーニングをすることができる”という環境があるのも、おすすめポイントです。

キーボー島アドベンチャーのトレーニングメニューの説明

子どもの進度をチェックできる

キーボー島アドベンチャー事務局から、子どもの分のIDとパスワードと一緒に先生用のIDとパスワードも発行してもらえます。

 

そのIDとパスワードでログインすると、子どもたちがどのくらい進んでいるかが一目で分かります。

 

子どもたちの努力の様子がつかみやすい面もあります。

キーボー島アドベンチャーの先生画面の説明

家で頑張って進めてくる子も

キーボー島アドベンチャーはIDとパスワードがあれば、家のパソコンからでもできます。

子どもの進度チェックをしていて、最終更新が土曜日だったときには驚きました。

 

自分で家のパソコンから、キーボー島アドベンチャーを進めていたのです。

はじめは子どもの意欲にびっくりしていましたが、今では毎週末更新する子も多くいます。

 

専用のソフトではないので、場所を問わないところもおすすめポイントです。

低学年では難しい?

タイピングはローマ字の学習から始まります。

しかし国語の教科書でローマ字が出てくるのは3年生から。

 

では低学年でタイピングを学ぶのは難しいのでしょうか?

結論として、低学年でもできます。

 

アルファベット自体はひらがなよりも数が少なく覚えるのにそんなに時間もかかりません。

子音+母音という簡単な仕組みになっていることもあって覚えやすいです。

 

ある程度ローマ字を学習したら、ローマ字表をもってパソコン室に行きましょう。

最初はローマ字表を確認それがキーボードのどこにあるかを確認という流れで時間もかかりますが、徐々に慣れてきて覚えてきます。

 

ただ、まったくローマ字の学習をせずにキーボードにさわるのは難しいと思います。

アルファベットの読み方や、ローマ字の仕組み(子音+母音)、簡単な分を自由に書いてみるなどはしておいたほうがいいでしょう。

 

「っ」や「ゃ」など小さい字が出てくるときのことも学んでおいた方がいいでしょう。

 

実際に全国では、1年生でもキーボー島アドベンチャーに取り組んでいる子どもは多くいます。

 

教科書にはありませんが、目の前まで来ているICT化の波に備え、ローマ字学習をやっておく価値は十分にあると思います。

たんく
僕のクラスでは、「先生〜漢字が読めない〜」という子が続出して、「あぁ、3年生のレベルをはるかに超えたんだな」と実感しました。

まとめ

・タイピングは、オンラインでの「書く力」であり、社会人の必須科目。

・ローマ字学習から入ることがオススメ。ローマ字は仕組みがあるので低学年でも覚えやすい。

・ゲーム感覚で子どもたちがみるみる成長する、キーボー島アドベンチャーがオススメ。

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