(この記事は2020年10月24日に更新されました)
「けテぶれを始めたばかりで、子どもたちにアイデアを広めたい・・・」
「けテぶれに全く熱の入らない子がいる・・・」
「けテぶれをもっともっと効率よくしたい・・・」
そんな悩みや思いを持つ先生に向けて、今回は書いていきますよ!
こんにちは。現在現役で公立小学校で教諭として働いている、たんくです。
今年の4月より、子どもたちのより良い学びの実現に向けて”けテぶれ”を導入しました。
けテぶれを始めたらもれなく宿題交流会も行うようにしましょう。
これから”宿題交流会とは何か”から、宿題交流会を行うことで見えてきた課題、解決法までご紹介していきます。
あくまで一例として参考にしていただけたら幸いです。
宿題交流会とは
その名の通り、宿題を交流します。けテぶれでは一人ひとり毎日の学習が違います。そこで友達がどんなふうに学んでいるのかを知る機会を作ります。
それが宿題交流会です。
宿題交流会の目的は、子どもに「いろんな学びがあっていいんだな」と実感してもらうことです。
そのために、日ごろからいろんな学びを認めていき、子どもたちの方からどんどんアイデアが出てくるようにしておくといいでしょう。
宿題交流会は、けテぶれにおいてかなり重要なものであると感じています。特に、けテぶれを始めた初期の段階では子どもたちはアイデアを求めています。
どんな学びがあるのかを知ることができる宿題交流会は、子どもたちに人気のイベントの一つです。
具体的には、授業のあまりの時間や、帰りの会の時間を使っています。もっとしっかりとってもいいかもしれませんが、ぼくは長くとることはしません。
本当は宿題交流会がなくても「友達のノートを見たい!」と思って行動することが理想ですが、きっかけはこちらから提供しています。
宿題交流会をやってみて
宿題交流会に対する子どもの反応は良いです。
「じゃあ今から宿題交流会をするよ」と言うと、子どもたちからは「やったー!」と声が上がります。
友達のノートを見ながら「そうなんだ~」「これすごくない?」といろいろなことに気付き、どんどん吸収していきます。
宿題交流会の次の日のけテぶれノートには、「○○くんのまねをしたらいい感じだった」と分析をしてくる子もいました。
そうやって友達からアイデアをもらい、実践してみることで新しいことが分かってくることが大切です。
しかし宿題交流会の回数を重ねていく中で、宿題交流会の課題も見えてきました。
けテぶれを始めたばかりのころは、子どもたちはアイデアや好奇心で友達のけテぶれノートを積極的に見て回っていましたが、
だんだん仲のいい友だちのノートばかりを見るようになっていきました。
そして、仲のいい友だち同士でけテぶれのやり方が似通ってきます。
それ自体はいいのですが、他の友達のノートは見ないというのがすごくもったいないと感じていました。
よりよい宿題交流会のために
いつも仲のいい友だちのノートだけを見るのはもったいないです。
ぜひたくさんの友達と交流して自分を大きくしていくべきです。
そこでいくつか対策を講じてみました。
生活班のメンバーで交流する
いつもの生活班の友達と交流するということは、違う班にいる仲良しの友達とはそのときは交流しないということです。
適度な制限はあってもいいと思います。
個人的にこの策はすごくよかったです。
普段ならなかなか交流しない友達とも交流することによって、新しい発見があります。
「こんなにすごかったんだ」という気付きが子どもからはよく聞こえてきました。
また、生活班のメンバーしかいないので一人ひとりのノートを見る時間が長いです。
生活班のみんなで一冊のノートについて話し合うという場面もあり、とてもいい機会になりました。
生活班ではなくても、小グループでの交流はこれからも積極的に取り入れていきたいと思います。
見てほしいポイントを伝える
ただなんとなく宿題交流会を続けていても、子どもたちもだんだん飽きてきてしまいます。
友達のけテぶれノートのようすがだいたい分かってきたからです。
そこで、「今日はどんな分析をしているかよく見てみてね」「今日は先生からのコメントをよく見てみてね」
と、見てほしいポイントを伝えました。
すると、”どんな学びをして先生にどんなコメントをもらっているのか”など、ポイントをしぼって詳しくみるようになりました。
ただ全体でポイントもなく交流しているだけだと、本当に”ようす”しか交流できないのかもしれないなと思いました。

まとめ
宿題交流会は、葛原氏の「けテぶれ」でも紹介されていますが、ぜひ行うべきだと思います。
特にけテぶれを始めたばかりの頃は、子どもたちも交流したい気持ちが大きいです。ぜひアイデアを共有させてあげましょう。
しかし、ただやっているだけは最初だけにしましょう。
自分からいろいろ気付くことは難しいときもあります。
そんなときは、グループに分かれることや見るポイントを指定するなど、多少の制限をつけるのがおススメです。
こちらからサポートしていきながらだんだん子どもたちが気付けるようになっていけたらと思っています。