(この記事は2020年12月29日に更新されました)
「宿題で自主勉強を取り入れたいが、どれくらいの頻度で取り入れよう・・・」
「自主勉強は上手くできるか分からないから、少なめにしておこうか・・・」
「うまく自主勉強できるなら、頻繁に取り入れるほうがいいのか・・・」
今回はそんな悩みを持つ先生に向けて、書いてきますよ!
こんにちは。現在現役で公立小学校で教諭として働いている、たんくです。
今年の4月より、子どもたちのより良い学びの実現に向けて”けテぶれ”を導入しました。
学校の宿題で自主勉強を出すところはけっこうあるのではないでしょうか。
”自分で勉強する力をつけていきたい”、”勉強の楽しさを知ってほしい”など自主勉強を宿題にする先生の思いも様々だと思います。
最初はうまくいかないことが多い自主勉強ですが、うまくいかない日が続くと、学力に影響があったり保護者から何か言われるのではないかと心配になりますよね。
ぼくは今「けテぶれ学習法」を採用しています。そのけテぶれ学習法で毎日自主勉強を宿題に出しています。
今回はその自主勉強を宿題に出す頻度についてぼくなりの考えを書いていきます。
”やらされて”きた宿題
今まで宿題を先生に決めてもらい、それをやってくるという宿題は誰でも経験があると思います。
基本的にはこの宿題の出し方が多いのではないでしょうか。
そのように今まで宿題を”やらされて”きた子どもたちは、自主勉強の仕方が分からないという壁にぶつかります。
急に「自分で勉強してください」と言われても、難しくてできないのは当たり前です。
理想は毎日宿題なんか出さなくても自分で勉強してくることですよね。
でも今まで”やらされて”きた子どもたちに毎日は難しい。
まずはどのくらい自主勉強を出していけばよいのでしょうか。
曜日で決める?
週に1~3日ほど曜日を決めて、その曜日の宿題は自主勉強という決め方です。
曜日で決めることは、いくつかメリットがあります。
自主勉強の曜日が決まっているので、子どもたちが取り組みやすいです。言わずともその日は自主勉強をしてくるようになり、定着がしやすいです。
間の日に「次は何をしようかな」と考えることもできます。
しかし説明をしっかりしないと、なにをすればいいか分からないまましばらく経過してしまう子がでてきます。
楽しんでできる子とそうでない子が明確に分かれることになってしまう危険もあります。
しかし中途半端になりやすい
中途半端になりやすいのは子どもだけではありません。教師も中途半端になりやすいです。ここは気をつけておきたいポイントです。
子ども
週に自主勉強をする曜日が決められていると、自主勉強が苦手な子はなんとかその日を乗り切ろうとします。
やらされている方が楽な子にとっては、自主勉強ではない方がいいのです。
しかし勉強は本来何のためにするのかという大前提が欠けていますよね。
その大前提を子どもに忘れさせてしまったのも、もちろん”やらせる”宿題です。
その子たちにとっては、自主勉強の曜日は苦痛でしかなくまったく熱が入りません。毎週乗り切ることだけを考えます。
教師
また教師も中途半端になりやすいです。上手くいかない自主勉強をどこまで我慢して待つことができるかが大切です。
「自主勉強なのに分量を指定する」
「空いているスペースはなんとかして埋めさせる」
などルールを付け足していくと、最後には”やらされる”宿題の完成です。
スペースを埋めるために大きめの文字で書いてくるようになります。しかしそれは認められない。。と繰り返していくと”やらされる”以外の何物でもないですよね。
けテぶれ学習法を採用
ぼくが自主勉強を始めたかった理由は、そもそも全員一緒の宿題に違和感を覚えていたからです。
一人ひとりに合った学びがあるはずだし、自分で勉強できる力は大人になっても必ず大切になる。
そう考えたので自主勉強を始めました。
そんなときに見つけたのは「けテぶれ学習法」でした。
こんな自主勉強がしたかった!と思わせてくれる学習法です。
いまでは曜日を決めるどころか毎日自主勉強を出していて、”やらされる”宿題は全く出していません。
自主勉強が苦手な子でも毎日やっていると、”乗り切る→取り組む”に思考が変わっていきました。
今は小学3年生でけテぶれを行っています。
将来自分で自分の人生を生きていくための力をつけていってくれればなと思っています。