「Twitterの教師のバトンを見て、不安になってしまった・・」
「これから先生になろうと思っていたんだけれど、やっていける気がしない・・」
「今からでも違う道を考えた方がいいのか・・。それも難しい・・」
そんなふうに悩みを抱えている学生さんは、多いのではないでしょうか?
「#教師のバトン」なんて検索しようものなら、先生になる前から病んでしまいますよ。
今回は、教師のバトンを見て、不安を抱えている学生さんの背中を押すつもりで書いていきます。
目次
教師のバトンにはトリックがある
教師のバトンは、Twitterで流れてくる文字をただ読んでいても、あなたの心はどんどん病んでいくばかりです。
読むのをやめようと思っても、不安で不安で見てしまう。
しかし、教師のバトンにはトリックがあります。
そのトリックを見破る方法をこれから学生の皆さんにお伝えしたいと思います。
このトリックを知れば、「#教師のバトン」として流れてくる情報に対して、しっかりと自分の頭で考えて吟味することができるようになるでしょう。
教師のバトンのトリック1 すり替え
1つ目の教師のバトンのトリックは、すり替えです。
これは何をすり替えているのか。それは、
自分の状況=全教職員の状況
とすり替えられることが少なくありません。
もう少し詳しく解説します。
教師のバトンというハッシュタグのついたツイートにありがちなのが、上司の言葉。
「今日の校長の言葉、〜〜〜」や「管理職は〜〜〜」
たくさんありますよね。
しかしこれは、トリックが仕掛けられているんです。
このツイートに出てくる校長や管理職って、全ての学校に同一人物がいるのでしょうか?
あたかも、「教師になったからこんなことになっている」と言わんばかりの書き方ですよね。
クソ上司はいます。確かにいますけど、教員じゃなくてもクソ上司はいますよ。
一定数いるんです。
これを「教師のバトン」として広めるのは、ちょっと違和感。
もちろん、教員の働き方に対して、根本的な問題を取り上げるのはいいことだと思います。おかしいところは、しっかりと見直されるべきです。
でも、それはクソ上司の問題であって、教師の働き方の根本的な問題じゃない。クソ上司なら民間にもたくさんいる。
皆さんには、それを「教師だからこんなこと言われるんだ」と勘違いしないように気をつけていただければと思います。
あなたの行く学校でも、その上司がいるのでしょうか?
教師のバトンを使って、自分の愚痴を言っているだけの人も結構多いです。「#教師のバトン」を付ければ、みんなからの”いいね”ももらいやすいですからね。
教師のバトンのトリック2 他責
教師のバトンで見るツイートによくあるもの2つ目が、部活問題です。
「あ〜」となった方も多いのではないでしょうか?
休日がなくなったり、勤務時間が大幅に増えたりする原因と言われているのが部活動ですね。
皆さん部活動にどんなイメージを持っていますか?
この部活動についても、教師のバトンで多く取り上げられています。
ツイートの内容は
「部活で休日なんてない」「部活をやっていたら、自分の仕事をし始めるのは、18時以降」
などです。
これ僕シンプルに思うんですけれど、部活をどれくらいやるかって、顧問が決められることじゃないんですか?
「大会には出ません」「練習は週に1回」など、顧問が決められることですよね。むしろコロナで色々中止にしやすいはず。
どうしても、どうしても自分は強制的にそうなんだ!という方も、もしかしたらいらっしゃるかも知れませんね。どんな状況なのか想像はできないですが、そういう状況の方には申し訳ありません。
ただ、同調圧力なんてものは言い訳にはなりませんよね。同調圧力に負けることが悪いことだなんて思いませんが、同調圧力は強制ではありませんので、同調圧力に負けたのなら文句は言うべきではないと思います。
保護者や生徒からすると、コロナ禍でもそれだけ部活をやっているのは、顧問である先生です。顧問の先生はなんでこんな状況なのに部活をやるんだろうと思っています。
実際に裁量権があるのは顧問の先生なので、生徒や保護者のその考え方は正しいですね。
しかしなぜ裁量権のある顧問の先生は、部活があることを愚痴り、教師のバトンにしてしまうのでしょうか。
部活がなくなるように実際に行動したことのツイートならわかるけどなあという気持ちです。
子どもたちも、部活が減ったら嬉しいかも!笑
教師のバトンのトリック3 ネガティブはバズる
これはマーケティングでも言われることなんですが、ネガティブな内容は面白いんです。だから、みんなに拡散されやすい。
ポジティブなことを言っても、面白くなんです。”いいね”が数個ついて終わり。
だからこそ、とんでもないブラック事例が多くの人の目に触れて、それが教員の実態となってしまうんです。
実際にブラックだとは僕も思います。思いますが、みんながみんなTwitterにあるような状況なのかというと、全然そんなことはないと思います。
そもそも特に何も愚痴ることがない人は、ツイートしませんから。
SNSはとても便利なもので、日本中の教師のバトン愚痴ツイートを一瞬にして見ることができてしまいます。
そこで忘れてはならないのが、ポジティブは拡散されないし、そもそも全教職員がTwitterをやっているわけではないと言うことです。
これを知っておくと言うことが大切だと思います。
目で見えていることだけが全てではありません。
とは言っても教師のバトンはやって良かったと思う
教師のバトンに仕掛けられているトリックについてご紹介しましたが、僕自身は教師のバトンはやるべきだったと思っています。
教師の仕事は、人によりますがブラックなことも多いです。先生は本当に大変な仕事だと思います。
そもそも仕事量が多すぎることも大きな原因。
だから、教員のおかしい働き方を見つめ直す機会になるという点で、教師のバトンはやるべきだったと考えています。先生の働き方が少しでも向上すればいいなあ。
あなたの人生を決めるのは誰か
教師のバトンのツイートの中には、教員には絶対なるなと言う趣旨のものも多いです。
それがダメなんて言うつもりは全くないですし、その先生も自分のような思いはしてほしくないと言う善意で言っているのだと思います。
それに従って、教員から方向転換するのもOKだと思いますよ。
ただ、教員をやるもやらないも、それはあなたが決めたことであることはしっかり覚えておいた方がいいです。
教師のバトンのせいにしないでくださいね。
後で「教師のバトンと実際の現場が全然違う!教師のバトンがあったから先生になるの諦めたのに!」なんて言い始めたらもう最悪。目も当てられません。
教師のバトンが全てだと思って受け止めて、教員を諦めたのはあなたの決断です。
もちろん逆もあるかも知れません。思った以上に大変だったと言うことも。後から転職もできますし、就職したら一生教員じゃないといけないこともないです。
あなたがどう感じるかはわからない。だからこそ自分の頭でしっかり考えて行動していくことが、あなたの充実した人生につながると思いますよ。
まとめ
・教師のバトンはトリックを知ってから、自分の頭でじっくり考えるといい。
・教師のバトンはやって良かった。教師の働き方に光を当てる結果となった。
・トリックを知ってから、自分の頭で考えて自分で決断することを勧める。