(この記事は2021年1月16日に更新されました)
「けテぶれを始めたいが、不安でなかなか始められないな・・・」
「けテぶれを始めたいが、最初の一歩がどうしても不安で・・」
「どんなふうにけテぶれのスタートを切ればいいのか分からない・・」
と悩める先生に向けて書いていこうと思います。
こんにちは、たんくです。公立小学校の教諭をしています。
2020年の4月より、子どもたちのより良い学びの実現に向けて”けテぶれ”を導入しました。
けテぶれを始めようと思っても不安でなかなか始められなかったでも書きましたが、けテぶれを始めるのに大きな不安を持っていました。
でも、結果としてけテぶれを始めることにしました。
大きな不安を持っていたぼくがどのようにけテぶれを始められたかを書いていきたいと思います。
「学習力をつける」という目的に納得できたから
けテぶれの目的は、テストで100点をとることではありません。
100点を取ることは、あくまで「目標」であって、けテぶれが目指すのはその過程。
100点を目指して自分で学びを進めていく力(書籍ではこの力を「学習力」と言っています)を、つけることを目的としています。
たしかに今日のテストで100点を取っても、大人になってなにか有利になるわけではありません。
それよりも、自分で自分を知り、自分の高め方やコントロールの仕方を知っているほうが人生で圧倒的に有利ですよね。
「学習力をつける」というけテぶれの目的に深く共感しました。やはり不安でも、子どもたちのために始めるべきなのかなと思いました。
新型コロナウイルス感染症の影響で休業になった
新年度が始まって、さっそく臨時休業になりました。
そのときはまだけテぶれを取り入れていませんでしたので、プリントでたくさん宿題を作りました。
それを子どもたちに渡すことで、学習をなんとかつないでいる感じでした。
もちろん、家庭学習なので、どんなようすで取り組んでいるかは見えません。適当にやっている子もいれば、丁寧にやっている子もいますよね。
そして、臨時休業が明けて漢字のテストをしてみると、まあ悲惨。
普段やらされている作業的な学びしかしてこなかった子たちには、監督者のいない環境で自ら学ぶのは難しいということが分かりました。
しかし、コロナウイルスは容赦なく世界に広がり続けています。
いつ第二波、第三波・・・がきて、再休業になるのか分かりません。
そのときまでに、自分で学びを進めるための土台だけでも作っておかなければいけないと思いました。
もちろん、けテぶれは一朝一夕ではできるようになりません。
しかし、その芯となる部分を伝えて少しでも実践しておけば、最初は見様見真似ですが、自分で学ぶ基礎を育てていけると思いました。
一歩踏み出してよかった
時代の流れにも背中を押されて、けテぶれを始めることになりましたが、今はけテぶれを始めて本当に良かったと思います。
また、再休業には今のところなっておらず、毎日継続的にけテぶれノートを見ることができています。
いつ再休業になってもおかしくない状況の中、どれだけ「学習力」の基礎を培っていくことができるか、勝負所だと思います。
もし、再休業になってしまったとしても、その時に子どもたちが「学習力」を発揮して、自分で学びを進めていくことができたらいいなと思っています。